政府の地震調査委員会は26日、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を地域ごとに示した全国地震動予測地図の2020年版を公表した。今回新たに東日本大震災などの余震の影響を計算に取り入れた結果、東北地方の太平洋側では確率が上がった。都道府県庁の所在地47地点のうち確率が最も高い区分(26%以上)に入ったのは4割超の21地点に上った。
同委員会は地図とともに、都庁周辺と道府県庁所在地の市役所周辺の具体的な確率も示した。
確率が高かったのは、水戸市(81%)、徳島、高知両市(各75%)、静岡市(70%)など。東日本大震災の震源域となった日本海溝沿いや、100~200年間隔で巨大地震を繰り返す南海トラフに近い太平洋側は地震リスクが高く、その影響が表れた。
余震のデータを踏まえた結果、鳥取県西部地震(2000年)や新潟県中越地震(04年)、東日本大震災(11年)、熊本地震(16年)の震源域周辺では、例えば仙台市が1・5ポイント増の7・6%、熊本市が3・3ポイント増の11%となるなど、前回より確率が引き上げられた。
前回の18年版から確率が5ポイント以上増えたのは、和歌山市(10ポイント増の68%)、さいたま市(5ポイント増の60%)の2地点。ボーリング調査で判明した地質データなどを反映させた結果で、地盤が軟弱な地域の揺れやすさが浮き彫りとなった。
地図作成の基となった各地の確率は、防災科学技術研究所のウェブサイト(https://www.j-shis.bosai.go.jp/map/)で確認できる。
◆全国地震動予測地図=様々なパターンの地震で揺れる確率と、地盤の揺れやすさを合わせて作成。1~2年ごとに改訂される。2020年版は昨年1月1日時点の予測値。「震度6弱」は立っていることが困難で、耐震性の低い木造家屋などが壊れる程度の揺れとされる。