厚生労働省は29日、部下に対し威圧的な言動などのパワーハラスメントを行ったとして、同省政策統括官付社会保障担当参事官室(2017年当時)の元室長補佐を減給1か月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。パワハラ被害を受けた部下の男性職員は、うつ病を発症して退職。同省が今月2日付で公務員の労災にあたる公務災害に認定していた。
同省によると、元室長補佐は部署内のパワハラ予防や相談にあたる「パワハラ相談員」だった。
同省や、パワハラを受けた男性によると、元室長補佐は2017年4月、別の部署から着任した男性に対して「死ねっつったら死ぬのか」「お前何様のつもりだ」などの暴言や罵声などを繰り返し、精神的な苦痛を与えた。男性は18年12月から休職し、復職できないまま、昨年3月に同省を退職した。
同省によると、パワハラ相談員は12年から各部署に配置し、現在は約60人いるという。同省は「パワハラを防止できなかったことは遺憾であり、今後同様の事態が起こらぬよう再発防止に万全を期していく」とコメントした。