福岡県、政府に「まん延防止措置」の適用要請…福岡・久留米市を想定

福岡県の服部誠太郎知事は1日、新型コロナウイルスの感染者急増を受け、緊急事態宣言に準じた対策を取れる「まん延防止等重点措置」を適用するよう政府に要請した。適用地域は福岡市と久留米市を想定しており、期間も含めて政府と協議を進める。
県は独自の感染防止対策として、飲食店の営業時間を午後9時までとする短縮要請を福岡市で4月22日から、久留米市で25日から実施。しかし、28日には過去最多の440人の新規感染者が確認され、その後も3日連続で300人を超えている。29日時点の病床使用率は、国の指標で最も深刻な「ステージ4」(50%以上)の水準に達した。
服部知事は臨時の記者会見で、「減少傾向が見えてこない。病床使用率も予断を許さない状況だ」と述べた。