コロナ特例貸付の申請書類を紛失…市社協がポスト投函後、行方知れず

埼玉県社会福祉協議会は1日、新型コロナウイルスの影響で収入が減少した世帯向けの特例貸付を巡り、久喜市社会福祉協議会が17件の申請書類を紛失していたと発表した。
特例貸付は、コロナの影響で休業したり失業したりした世帯を対象に、一時的な生計維持や生活立て直しまでの生活費を無利子で貸し付ける制度。申請を受けた市区町村の社協が、都道府県の社協に書類を送付して審査後、貸し付けが決定する。
県社協や市社協によると、3月31日、17件分の書類を市社協がポストに

投函
( とうかん ) して県社協に送付したはずだったが、それ以降に送付した申請について貸し付け決定通知が届いたことから、17件分の書類が届いていないことが判明。担当者への聞き取りや郵便局への問い合わせを行ったが、書類の行方は分かっていないという。
市社協は申請した14人に電話で経緯を伝え、謝罪したという。市社協は、控えていた書類を県社協に渡し、原本が必要な部分については申請者に再送を依頼して、迅速に貸し付けを実施できるよう対応するという。