「仕事で命を奪われた」過労死、遺族が化学メーカー提訴 大阪

大阪市平野区の化学メーカー「永大化工」に勤めていた男性(当時44歳)が2018年にくも膜下出血で死亡したのは過重な業務が原因だとして、遺族3人が5日、同社に約1億円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。遺族側は会社が適切な労務管理を怠ったと主張している。
訴状によると、男性は16年10月から奈良事業本部でクレーム対応などを担当。18年3月、同社が製造していた車のフロアマットに重大な不具合が発生して対応に追われ、翌月、職場で打ち合わせ中に倒れて死亡した。
男性の死亡前2カ月の残業時間は、国が定める過労死ラインの月80時間を超えていた。同年12月には長時間労働による過労が原因として葛城労働基準監督署が労災認定した。
提訴後に記者会見した男性の妻は「仕事で主人の命を奪われた。会社にはしっかりと責任をとってもらいたい」と訴えた。同社は「訴状を確認していないのでコメントできない」としている。【松本紫帆】