仙台・青葉まつり、2年連続で中止へ すずめ踊り「代替案検討」

仙台・青葉まつり協賛会は6日、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、5月15、16日に仙台市中心部で予定していた「仙台・青葉まつり」の開催を見送る方針を固めた。中止は2年連続。役員会での協議を経て、8日に正式決定する。【藤田花、深津誠】
今年は会場を限定するなど規模を縮小してまつりを開催する方針だったが、仙台市にまん延防止等重点措置が適用されたことなどを受け、この日の実行委員会で中止はやむを得ないと判断した。
協賛会の上野隆士・実行委員長は、開催期間中に人が密集する恐れがあるほか、感染拡大ですずめ踊りの練習が困難になっていることなどを挙げ、「東日本大震災の年は祭りを中止したが、6月にすずめ踊りだけ実施した。今回も代替案を検討したい」と述べた。
すずめ踊りを披露する「祭連(まづら)」からは、2年連続の中止に落胆の声が聞かれた。約50人が所属する「◆朱雀」の水野恵美・事務局長(64)は「覚悟はしていたが、恐れていたことが現実になってしまった」と残念がり、「2年間も披露の舞台がないのは初めて。すずめ踊り自体が廃れていかないか心配だ」と話した。コロナ禍でも感染防止策を講じながら週2回の練習を重ねており、「去年の分まで楽しもうと練習してきた。できれば代わりに披露する場を作ってほしい」と訴えた。
25年間続く「誇雀(こすずめ)会」の伊藤秀子代表(72)は「安全のためにはやむを得ない」と中止に理解を示した。
踊り手20人とおはやし9人は月1回の練習に加え、仙台大の学生とも一緒に青葉まつりに参加するため合同練習するなど準備してきた。しかし、踊り手は70~80代と感染リスクが高く、伊藤代表は「『やる』と言われたら出たくなってしまうが、感染対策に神経を使っているメンバーもいるので中止の方が割り切れる。リスクがある状態で、やりたいとは言えない」と話した。
マラソン、火伏せの虎舞も
大型連休前後に県内で予定されていたほかのイベントも相次いで中止が決まった。
仙台市は5日、5月9日に開催する予定だった「仙台国際ハーフマラソン」の中止を発表。ハーフマラソンの部に4258人、車いすの部に22人がエントリーしていたが、安全安心の大会運営ができないと判断した。
加美町では4月29日に中新田地区で開催される県指定無形民俗文化財「火伏せの虎舞(とらまい)」が2年連続で中止になった。例年、2万~2万5000人が訪れる町最大のイベントだが、虎舞の演舞や山車が始まると満員電車のような人混みになるため、3密が不可避という。
町商工観光課は「2月中旬までは感染者が少なく、開催できると思っていたが……。大型連休の初日に開かれる祭りへの期待は大きいが、町外から多くの人が集まることを気にする町民も多い」と苦渋をにじませた。