伝統的な花鳥画や風景画の枠を超え、現代日本画のありようを追究した文化功労者の日本画家、稗田一穂(ひえだ・かずほ)さんが3月23日、老衰のため亡くなった。100歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は長女稗田由季(ゆき)さんと次女田中麻琴(たなか・まこと)さん。
和歌山県田辺市生まれ。東京美術学校(現・東京芸術大)を卒業後、山本丘人(きゅうじん)に師事した。1948年、日本画の革新を目指して結成された団体「創造美術」(創画会の前身)の第1回展から出品し、奨励賞を受賞。以後、同会を中心に発表を続けた。
幻想的で、力強さを備えた独自の画風を確立。88年MOA岡田茂吉賞・大賞、91年日本芸術院賞・恩賜賞を受賞。2001年文化功労者。母校や女子美術大で後進の指導にも尽力した。東京芸術大名誉教授。