「混んでいて実感わかない」「広く適用しないと意味ない」…都内「まん防」でも変わらぬ通勤風景

新型コロナウイルスの感染が拡大する東京都と京都府、沖縄県で「まん延防止等重点措置」がスタートした12日朝、東京駅など都内の主要駅では、マスク姿の通勤客らで混雑する、いつもの光景が見られた。
千葉県浦安市から電車を利用し、東京駅で降りた会社員男性(35)は「電車は先週と変わらず満員だった。会社から時差出勤を認められておらず、出社するしかない」と不安そうな表情。「都内には隣県からの通勤者も多く、措置が適用されていない地域で会食する人が増えそう。もっと広いエリアで適用しないと意味がないのでは」と話した。
東京都江東区の会社員女性(24)は「電車も駅も混んでいて、措置が適用されたという実感がわかない。ランチは黙って食べたい」と気を引き締めた。今週予定していた北陸出張を取りやめたという墨田区の会社員男性(39)は「仕事相手と会食する際は、消毒を忘れず、こまめにマスクを着けるよう気をつけたい」と語った。
埼玉県からの通勤客が多い池袋駅前では、隣の人と間隔を空けて信号待ちをする人の姿も。在宅勤務が多く出社は週1、2回という東京都西東京市の会社員男性(53)は「新年度に入ってから電車の座席が埋まり、立つ乗客が目立ち始めた」と実感しているという。「都内では自治体によって時短営業に差があるが、これだけ人が行き来しているのに市区単位で対策を分けて意味があるのだろうか」と話した。
練馬区の会社員男性(48)は「自粛の『疲れ』や『慣れ』から、外出したい人はこれからも増えるはず。人との距離を空けたり、マスク着用を徹底したりして、個人でできる対策をしっかりするしかない」と力を込めた。