熊本地震「本震」から5年、思いは変わらない…遺族ら追悼

熊本地震は16日、2度目の震度7を観測した「本震」から5年となった。本震では土砂崩れや建物の倒壊が相次ぎ、41人が亡くなった。被災現場では追悼の祈りが続いた。
熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋の崩落現場では、本震発生時刻の午前1時25分に合わせ、犠牲になった同県阿蘇市の大学生、大和


( ひかる ) さん(当時22歳)の家族が黙とうをささげた。
大和さんは、最初の震度7が襲った「前震」で被災した友人に飲料水を届けた後、車で橋付近を走行中に土砂崩れに巻き込まれたとみられる。父親の卓也さん(62)は「あの時ここを通っていなければ、という思いは、5年たっても変わらない」と涙声で話した。
阿蘇大橋に代わる新阿蘇大橋が先月開通したが、母親の忍さん(53)は、まだ渡ることができないという。
倒壊したアパートの下敷きになり、東海大農学部の学生3人が亡くなった同村・黒川地区では、学生や卒業生がアパート跡地で手を合わせ、

冥福
( めいふく ) を祈った。
熊本地震では、関連死などを含めて276人が亡くなった。