ワクチン予約開始と「市民が誤解招く記載」…電話殺到で市の回線パンク

千葉県市川市が高齢者に新型コロナウイルスワクチンの接種券を送付した際、同封した資料に今月中旬から接種の予約受け付けが始まったと誤解を招く記載があったことから、17、18日の土日曜日、市のコールセンターに電話が殺到し、回線が一時パンク状態となった。市や医療機関にも問い合わせが相次いだ。
市は75歳以上の市民5万7000人に対し、今月16日に届くよう接種券を送付。予約を促す「新型コロナワクチン接種のお知らせ」というタイトルの資料を同封した。冒頭に「国からの十分なワクチン供給がされ次第予約を受け付けます。4月中旬以降にコールセンターまでお問い合わせください」などの記載があり、これを読んだ多くの市民が「今月中旬から電話予約が始まった」と受け取ったとみられる。
市のコールセンターの電話は40回線ある。この土日は一時つながらない状態となり、19日は朝から、市疾病予防課ワクチン対策班の電話が鳴りやまなかった。市は急きょホームページに「現在、(ワクチン接種の)予約は受け付けておりません」という文章を赤字で掲示した。
市へのワクチン供給はまだ少量で、接種予約の受け付けは来月中旬以降になるという。