河野行政・規制改革相は20日の記者会見で、自民党の下村政調会長が国内で新型コロナウイルスワクチンの接種を終えるのに「来年春頃までかかるのではないか」と述べたことについて否定的な考えを示し、遅くとも来年2月までに終わる見通しを強調した。
下村氏は19日の党会合で、65歳以上の高齢者向け接種についても、「自治体によっては今年いっぱい、場合によっては来年までかかる」との見方を示した。これに対し、河野氏は「年内かかるという自治体は今のところ報告は受けていない」と述べ、年末より早い段階で終えるとの認識を示した。
下村氏の発言に対し、与党内では「選挙への影響を考えるとマイナスの発信だ」(自民党幹部)と不満の声が出ている。