救急搬送「7時間待ち」「10か所以上から断られる」例も…大阪の感染者

大阪府は20日の対策本部会議で、大阪市内で119番で入院を要請したコロナ患者の7割が搬送先が決まるまで1時間以上待たされ、7時間以上のケースもあったことを明らかにした。
府によると16~18日にコロナ患者が119番を要請したのは38件。うち26件が入院先が決まるまで60分以上救急車内で待機し、最大滞在時間は443分(7時間23分)だった。
これを受けて府は、搬送を待つ患者を一時的に待機させる「入院患者待機ステーション(仮称)」を大阪市内に設置。救急隊員が酸素投与などの応急措置を行える場所を確保する。
また宿泊施設での療養者の体調急変に備え、ホテルなどでも酸素投与ができる体制を設ける。全11施設に21日から専用機器を配備した部屋1室を設け、将来的に各3室まで増やす。
入院先を調整する府の「入院フォローアップセンター」によると、特に医療機関の人手が手薄な夜間や土日、祝日は搬送先が決まりにくく、1人の搬送先が決まるまで10か所以上の医療機関に断られるケースも発生している。