紀州のドン・ファン「妻を神棚に飾りたい」 野崎幸助さん、結婚時

2018年、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の会社社長、野崎幸助さん(当時77歳)が急性覚醒剤中毒で死亡した事件で、野崎さんを殺害した疑いが強まったとして、和歌山県警は28日、元妻の須藤早貴容疑者(25)を殺人容疑で逮捕した。
野崎さんの知人によると、野崎さんは和歌山県田辺市出身。約50年前に貸金業を始め、大阪や東京に進出した。地元の酒類業者や旅館に酒類や梅干しなどを販売するほか、不動産業も手掛け、高額納税者としてたびたび公示された。
2016年末に、自らの半生を赤裸々につづった著書「紀州のドン・ファン」を出版。18年4月に発行された続編では、55歳年下の女性と結婚したことを明かし、「(妻を)神棚にでも飾っておきたい」「私は幸福になる自信があります」などとつづった。
一方、健康志向で知られ、年に3、4回、人間ドックに行っていた。同年5月6日に愛犬のイブが突然死し、かなり落ち込んだ様子も見せていたが、6月1日には交友関係のあったタレントのデヴィ夫人との面会予定があり、楽しみにしていたという。ある会社関係者は「健康に細心の注意を払う人。自殺は考えにくい」と話していた。