26歳「シリアルキラー」岡庭容疑者の素顔、茨城一家殺傷 高2当時、虐待対象が動物から女の子に…自宅は「まるで実験室」

茨城県境町で2019年9月、一家4人を殺傷したとして殺人容疑で逮捕された岡庭由征(よしゆき)容疑者(26)=埼玉県三郷市。自宅から遠く離れた場所での凶悪な犯行にはナゾも多いが、その過去からは冷酷な心理状態で犯行を繰り返す「シリアルキラー」の素顔が浮かび上がってくる。
捜査本部は認否を明らかにしていない。捜査関係者によると、一家とは面識がなく、容疑も否認しているという。
境町の会社員、小林光則さん=当時(48)=一家が殺傷された自宅は周囲を木々で囲まれ、隣家は約200メートルも離れている。捜査幹部は「土地勘がないと見つけられない」といい、初動の段階では「顔見知り説」が有力だった。
また、岡庭容疑者は運転免許証も持っておらず、三郷市の自宅から約35キロも離れた小林さん宅への“アシ”がナゾだったが、自転車を使ったとみられる。
事件が急転したのは昨年11月。小林さんの次女(13)が襲われた際に熊除けスプレーが使われており、同様の商品を岡庭容疑者がネットで購入していたことが判明、重要参考人として捜査線上に浮上した。
岡庭容疑者の実家は不動産を数多く所有する裕福な家庭で、祖父母、両親と住んでいた。金銭目的や怨恨などの動機は明らかになっていないが、岡庭容疑者には凶悪な素顔が隠されていた。
高校2年生だった11年に、三郷市と千葉県松戸市で通学途中の女子中学生(14)と小学生女児(8)を刃物で刺し、殺人未遂容疑で逮捕された。「歩いている人を殺そうと思った」と供述し、自宅からはサバイバルナイフなどの刃物70本以上が押収された。
事件当時、「最初は遊びのつもりでネコを殺したが、対象が動物から人間、女の子に変わった」とも。
小学校時代から動物を虐待していたとみられ、通っていた高校に切断したネコの首を持ち込んだこともあった。
警察が昨年11月、自宅を家宅捜索した際は有毒な硫化水素が発生する硫黄約45キロに加え、猛毒のリシンを含有するトウゴマや抽出に使う薬品などが見つかった。危険物に関する知識も豊富で、岡庭容疑者の自室を見た捜査員は「まるで実験室のようだった」と振り返る。取り調べには素直に応じ、「論理的で頭は良い」と感じたという。