福岡県田川市は10日、新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け集団接種で、注射器に採取しきれずに瓶に残ったワクチンを集め、高齢者6人に接種していたと発表した。厚生労働省は1瓶からワクチン5回分を使った後の残りを廃棄するよう通知しており、市は「不適切だった」とし、6人に謝罪した。健康被害は確認されていないという。
市によると、男性2人、女性4人で、8日に同じ会場で接種を受けた。担当の看護師が、未使用のワクチンがあったのに当日分のワクチンが不足していると誤認。指導役の看護師の指示で複数の瓶から余ったワクチンを集め、接種に使ったという。未使用のワクチンは9日に見つかった。市は接種が有効かどうかを同省に確認している。
指導役の看護師は同省の通知を知らなかったという。記者会見した二場公人市長は「市民の信頼を損ね、おわびする。再発防止を図りたい」と述べた。