JA阿蘇(熊本県)の工場で長時間労働を強いられ2019年に自殺したとして労災認定を受けた男性(当時29歳)の父親が14日、同JAなどに約7500万円の損害賠償を求める訴えを熊本地裁阿蘇支部に起こした。
訴状などによると、男性は10年に同JAの職員となり、その後、同県小国町のヨーグルト工場で仕込み作業などを担当した。同僚の退職で18年6月からは1人で仕込みを担当することになり、19年3月、自宅近くで命を絶った。男性のスマートフォンには「なんでこんな残業せないかんと? もういやだ」などのメッセージが残されていた。
菊池労働基準監督署は同12月、男性の自殺について、発生前6カ月の月平均の時間外労働が「過労死ライン」とされる80時間を超える88時間に上るなどとして、労災と認定。父親は「JAは労働時間や人員配置などの適切な管理を怠り、安全配慮義務に違反した」と訴えている。
同JAは取材に「提訴は把握していない」などと答えた。【栗栖由喜】
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