第4波の濃厚接触者の陽性率「第3波の2倍超」…福井県、変異型主流で跳ね上がったか

新型コロナウイルスの第4波(3月~5月11日)で、福井県内感染者の濃厚接触者の陽性率が、第2、3波の2倍超の43・0%に上ることが、県のまとめでわかった。感染力の強い変異したウイルスの感染が県内でも主流になったことで、陽性率が跳ね上がったとみられる。
県によると、第4波の濃厚接触者365人のうち、陽性だったのは157人(43・0%)。第2波は19・2%、第3波は20・0%だった。
第4波では、県外で過ごした人の感染をきっかけに、その家庭や職場、学校などでの感染が拡大。10歳代以下の子どもを含めて家族全員が感染するケースもみられる。食事などでマスクを外した際に感染するケースが目立つという。
県は、感染拡大特別警報を発令しており、会話時のマスク着用を徹底する「おはなしはマスク」と、県外との不要不急の往来自粛を県民に要請している。県の担当者は「気になる症状があれば、迷わず医療機関で受診してほしい」と呼びかけている。