キャンセルで余ったワクチン、市内の教職員に接種へ…「いいね」4万1000件

新型コロナウイルスのワクチン接種で、今月下旬から高齢者向けに開始する新潟県三条市は、予約のキャンセルが出た際、余ったワクチンを市内の公立小中学校に勤務する教職員に接種する取り組みに乗り出す。学校での感染拡大を防ぐのが狙いだ。
ワクチンは解凍・希釈してから6時間以内に使用しなければならず、他の自治体では突然のキャンセルで廃棄するケースも起きている。同市は接種を希望する教職員を事前登録し、近くの医療機関などでキャンセルが出た場合、接種会場に来てもらう。教職員の年齢は問わない。
滝沢亮市長が13日、この取り組みをツイッターに投稿したところ、賛同を表す「いいね」は約4万1000件、リツイート(転載)は1万5000件を超えた。滝沢市長は「ワクチンの廃棄を防ぎつつ、学校などの感染予防に活用したい」と話す。
同市では24日に個別接種、26日に集団接種を開始する予定で、12日現在で市内の高齢者の79%にあたる2万4600人が1回目の接種を予約している。