愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動をめぐる署名偽造事件で、日本維新の会の愛知5区支部長を一時務めていた田中孝博容疑者(59)が地方自治法違反容疑で逮捕されたことを受け、維新の松井一郎代表(大阪市長)は20日、「(リコール運動に)政党として関与することは一切ないと最初に言っている。個人の話だが、真実を明らかにすべきだ」と述べた。
田中容疑者は平成15年まで愛知県議を2期務めた。次期衆院選に愛知5区(名古屋市中村区など)から維新公認候補として立候補する予定だったが、今年2月、署名偽造疑惑が浮上した直後に辞退した。
松井氏は大阪市役所で記者団に対し、「(維新は)人を選ぶ選挙は政党として政策をつくって行うが、人を辞めさせる行動について関与することは一切ない」と強調。田中容疑者について、「真実を全て明らかにし、もし自分がやっていたなら、罪を償うのは当たり前のことだ」と語った。