学生街の高田馬場、駅前広場をフェンスで囲い全面閉鎖…若者ら酒盛りで「やむを得ず」

新型コロナウイルスの感染リスクが指摘されている「路上飲み」を防ぐため、東京都新宿区は19日、高田馬場駅の駅前広場を閉鎖した。近くには早稲田大などがあり、以前から若者らが集まって酒盛りをすることも多かったという。
区によると、緊急事態宣言に伴って飲食店に休業や営業時間の短縮が要請された影響で、若い世代を中心に路上で飲食する人が増加。広場内の喫煙スペースで飲酒する人もいた。区は見回り活動を続けて注意していたが、改善されなかったため、広場を全面的に閉じることを決めた。
広場では、この日朝から人が立ち入れないようにフェンスで囲う作業が行われた=写真=。区は緊急事態宣言が解除された場合でも、営業時間の短縮要請が続く間は閉鎖を続けるとしている。
広場は約350平方メートルあり、かつては都が所管していたが、1980年代に区の管理となったという。広場には半円形のステージ部分もあり、学生たちの待ち合わせ場所などとして利用されてきた。
区の松田浩一・危機管理担当部長(58)は、「本来は人が集まるための広場だが、見回りや声かけで路上飲みが抑えられず、やむを得ず閉鎖することになった」とし、感染拡大防止に理解を求めている。