負の連鎖…大阪死者2090人、高止まり続く 適切な医療受けられず

大阪府の新型コロナウイルス感染症による死者が連日、2桁のペースで増え続けている。21日には新たに22人増え、累計で2090人となり、2位の東京都(2010人)をさらに引き離した。21日の新規感染者は415人で、緊急事態宣言による行動制限の効果もあり落ち着きつつあるが、重症患者は352人と依然として多いままで、死者数は当面、高止まりの状態が続くとみられる。
大阪で死者が激増する理由について、現場の医師や行政の担当者らの話を総合すると、変異株の脅威、感染拡大のタイミング、医療体制整備の判断のズレなど、いくつかの要素が重なり、病床の逼迫(ひっぱく)、そして適切な医療を受けられないまま命を落とすケースにつながる「負の連鎖」が起きていた。
高齢者施設でのクラスター(感染者集団)も続発しており、10人以上の入所者が亡くなったケースもある。大阪府は第4波で自宅などで医療を一切受けずに亡くなった感染者が19人いたことを、今月公表した。
専門家からは、インドで初めて確認され感染性が高いとされる「L452R」変異株の感染拡大を想定し、大阪の経験を全国の教訓とするべきだとの声が上がっている。【松本光樹、石川将来】