自衛隊が開設する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターの大阪会場となった大阪府立国際会議場(大阪市北区)。24日午前7時半の開場前から、約60人が行列を作った。1番に訪れた大阪市此花区の若井靖子さん(80)は約1時間前に着き、「1番に接種を受けたかった。早く受けられて不安が少なくなりそう」と安心した様子で話した。
自衛隊の医官や看護官ら計約260人が18のブースで対応。高齢者はスタッフの案内で次々に会場へ移動し、受け付けや問診の後に接種を受けた。混乱はみられず、最短だと30分程度で帰宅できるという。
この日は市民約2500人に接種する予定。徐々に人数を増やし、今後1週間で2万4500人への接種を目指す。
同市東住吉区の保育園長、希代典子さん(73)は「スムーズに接種できて、今のところ副反応もない。重症化などのリスクが軽減されて、気持ちが少し楽になった。少しでも早く、大勢の人にワクチンが届いてほしい」と話した。
孫の結婚式控え「早くマスク外したい」
府立国際会議場へ向かうバスが乗り入れるJR大阪駅前のバスターミナル。午前6時50分の始発バスには、通勤客に交じって接種を受けに行く高齢者も乗り込んだ。同市鶴見区の吉村晴励(せいれい)さん(75)は予約初日の17日、50代の長男夫婦に無料通信アプリ「LINE(ライン)」で予約手続きを済ませてもらった。6月に神戸市で孫の結婚式が控えており、「コロナが収束して早くマスクを外したい」と開場に間に合うよう急いだ。
接種を終え、バスで大阪駅に戻ってきた大阪市淀川区の岸本マキ子さん(72)は「会場は大勢の人がいて不安だったが、間隔を空けて待機し、スムーズに接種を受けられた。痛みもなく一安心」と笑顔を見せた。ほとんど外出しておらず、久々に大阪駅近くに足を運んだといい、「もう1回受けなくてはいけないが、1人暮らしなので子どもに迷惑を掛けないよう無事に済ませたい」と話した。
大阪会場では、大阪シティバスが運営する無料の直行バスがJR大阪駅前と南海なんば駅前の計2カ所から出る。大阪駅前では、会場を通る通常の路線バスも走るが、接種を受ける人は無料で乗ることができる。【古川幸奈、隈元悠太、鶴見泰寿】