山菜採りのシーズンを迎え、岩手県内の山での遭難が増えている。今年に入り山菜採りの最中に遭難した人は今月6日現在で計12人。前年同期比で10人増となっており、県警が注意を呼びかけている。
県警地域課によると、山菜採りは例年、雪解けが進んだ4~7月頃がシーズン。山菜探しに夢中になり、場所が分からなくなることが多いという。過去5年の遭難人数は2018年が最多の18人で、昨年は新型コロナウイルスで外出を控えた人が多かったためか、4人だけだった。
今年の遭難者12人の年代は、30歳代、60歳代、90歳代が各1人、40歳代、50歳代、80歳代が各2人、70歳代が3人。65歳以上の高齢者が7人と約6割を占める。原因は道に迷った事例が9人で最も多く、クマによる被害が2人、滑落が1人。けがをしたのは3人で、2人が重傷、1人が軽傷となっている。
同課は遭難の防止策として、できるだけ2人以上で入山することや、家族や近隣の人に行き先や帰宅予定時間を知らせることなどを挙げている。携帯電話の全地球測位システム(GPS)を使って位置の特定ができるケースもあることから、携帯電話の持参も重要だという。
同課の岩持寿和次長は「これからの季節はクマの出没も増える。遭遇を避けるために笛や鈴で音を鳴らしながら警戒してほしい」と話している。