いじめ相談の中1自殺 父「何があったか知りたい」 石川・野々市

石川県野々市市で2月、いじめを受けていると学校側に相談していた市立中学1年の女子生徒が自殺した問題で、生徒の父親が15日、同市役所で報道陣の取材に応じた。父親は生徒が亡くなる直前までいじめを受けていたと訴え、「とにかく何があったのか知りたい」と心境を明かした。
生徒は2020年10月、学校のアンケートに複数の生徒から悪口を言われるなどしていると回答。学校は生徒らに面談した上で21年2月2日にいじめは解消したと市教委に報告した。生徒は20年11月と21年1月にもいじめを訴えたが、学校は市教委に報告せず、生徒は2月11日に自宅で亡くなった。市教委は4月に第三者調査委員会を設置し、調査を進めている。
父親によると、学校側は生徒が亡くなった後の両親への説明で、生徒が自殺する前日のアンケートでいじめを訴えなかったことを根拠にいじめを否定したという。父親は「いじめはあったと考えている。娘からも(嫌がらせなどを受けているという)話が出ていた」と憤り、「(アンケートに答えなかったのは)娘が絶望の底に達してしまったんだと思った」と述べた。
その上で「娘は明るい子で、最高にいい子だった」と涙を流し、「娘が伝えきれなかったことがたくさんあると思う。(何があったのか)知りたい気持ちでいっぱい」と訴えた。
この日あった市議会の一般質問では、議員が市の対応を追及。「『気づき』があれば、女子生徒の命は救えたのではないか」との指摘に対し、大久保邦彦・市教育長は「大変重く受け止めている」と答弁した。粟貴章市長は責任の所在について「第三者委の調査が始まっているので、私の立場から答えることは控える」と述べるにとどめた。
議会を傍聴した父親は「真相究明に真剣に当たる気持ちがあるのかという気持ちが強い」と肩を落とした。
一方、粟市長は非公表となっていた第三者委の委員の氏名や所属について、近く公表する考えを明らかにした。【井手千夏】
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