新型コロナウイルスの高齢者向けワクチン接種をめぐり静岡県裾野市は14日、同県内の他市町に先駆けて歯科医師による接種を始めた。藤枝市でも17日から〝参戦〟予定だ。また三島市では、自力で移動が難しい要介護者らの接種を支援しようと県内初のドライブスルー方式を採用。政府が掲げる「7月末完了」まで1カ月半。加速化に向け各市町の動きが慌ただしくなってきた。
裾野市は、集団接種会場として市民文化センターを追加。そこでの「打ち手」として医師や看護師のほか、事前研修を済ませた歯科医師計12人の協力が得られた。初日のこの日は歯科医師らが順番にワクチンを注射し、高齢者約500人が接種を終えた。
同市内で歯科医院を開業している元自衛官の遠藤由香さんは「(流行収束の)切り札のワクチンを希望している方に早く接種してもらいたいとの気持ちで名乗りを上げた」と話す。注射針を刺す位置や深さなど、基本動作を確認しながら注射を打ったという。
藤枝市も17日から毎週木、土曜日の2回、集団接種会場で歯科医師に協力してもらう予定だ。
一方、三島市は3カ所の公立小学校の敷地内で、移動の難しい要介護者、要支援者が、車両の助手席などに座ったまま接種を受けられるドライブスルー方式を6日から始めた。2回目も同じ方式を予定している。
静岡市は14日、受け付けを停止していた接種予約を再開した。市静岡庁舎本館1階に開設したインターネット予約支援窓口には早朝から高齢者が殺到し、長蛇の列になった。市は大規模会場開設などで、7月末までの目標数に対応する予約枠を確保したという。