過去の立てこもり事件 人質保護や犯人逮捕まで長時間かかる場合も

過去に繁華街や住宅街で起きた立てこもり事件では、人質保護や犯人逮捕までに長時間を要するケースが多かった。
福岡市南区では2020年4月、男性がウナギ料理店の店舗兼住宅で、店主の娘姉妹2人を人質にして立てこもる事件が起きた。約6時間後、福岡県警は逮捕監禁と住居侵入の容疑で30代の男性を現行犯逮捕。解放された姉妹のうち当時6歳の姉が軽いけがをしたが、命に別条はなかった。男性は同店を数日前に解雇された元従業員で、逮捕監禁致傷罪などで起訴された。
島根県出雲市では20年1月、運送会社に刃物を持った男性が立てこもった。発生から約18時間後、男性は県警捜査員の説得に応じて人質の女性事務員を解放。県警は無職の男性を監禁容疑で現行犯逮捕した。
16年8月には和歌山市の建設会社で、殺人容疑などで指名手配されていた男性が住宅地に立てこもった。男性は約17時間半後、拳銃で自殺した。
14年7月には、岡山県美作市の病院で、兵庫県警に任意同行を求められた入院中の元暴力団員の男性が拳銃を持って立てこもり、患者ら約60人が避難。発生から約4時間後、男性が拳銃で自殺を図り、間もなく死亡が確認された。【近松仁太郎、駒木智一】