死産の双子遺棄、無罪主張 ベトナム実習生「埋葬のための安置」

熊本県芦北町で2020年11月、産んで間もない双子の男児の遺体を遺棄したとして死体遺棄罪に問われたベトナム人技能実習生のレー・ティ・トゥイ・リン被告(22)=保釈中=の初公判が21日、熊本地裁(杉原崇夫裁判官)であった。被告側は「被告の行為は埋葬するための安置だった」として死体遺棄罪には当たらず、無罪だと主張した。
起訴状によると、被告は20年11月15日ごろ、双子の男児を出産し、遺体を段ボール箱に入れて自宅の棚に放置したとされる。双子は妊娠8、9カ月で生まれ、死産だったとみられる。
検察側は冒頭陳述で「出産が周囲にばれれば帰国させられると思い、出産を隠そうなどと考え、えい児2人を段ボール箱に入れ自室の棚に放置した」と指摘。一方、弁護側は「判例では道義上許されないような方法で遺体を冷遇放置した場合に死体遺棄罪が成立するとされている」と述べ、双子の遺体を入れた箱に手紙も添えた被告の行為は冷遇放置ではないとした。
被告は、起訴事実の認否で「私は無罪です」と主張し、被告人質問で「(遺体は)後で埋葬するつもりだった」と話した。【栗栖由喜】