群馬県の山本一太知事は24日、新型コロナウイルスの新規感染者数がゼロを記録したと発表した。昨年11月14日以来222日ぶりとなる。山本知事は会見で、「安堵(あんど)したが、油断はできない」とリバウンド(再拡大)への懸念を示し、感染抑制の切り札とされるワクチン接種の加速化に取り組むと強調した。
「第4波」に見舞われた県内は蔓延(まんえん)防止等重点措置などの効果により感染状況が大きく改善。県内の直近1週間の1日当たり新規感染者数は7・9人(15日)から3・0人(23日)に激減し、病床稼働率も10・2%(同)にとどまる。
ただ、コロナ感染症で入院していた80代女性が23日に死亡し、県内の24日時点の累計死亡者数は152人に増加。インド株感染も2人増の42人が判明した。
山本知事は会見で「リバウンドはありうる」と引き続き警戒が必要との考えを強調。県民の県内宿泊施設の利用料金を割り引く観光需要喚起策「愛郷ぐんまプロジェクト」の再開など、社会経済活動の正常化に向けては「我慢のしどころだ」としてワクチン接種の進捗(しんちょく)などを見極めながら慎重に判断していく姿勢を示した。
一方、山本知事は「感染状況が落ち着いている間にワクチン接種の加速化が肝心だ」と語った。会見では、県営の大規模接種会場「県央ワクチン接種センター」(高崎市)を活用した県内企業の職域接種支援で、群馬銀行が第1弾として接種に乗り出すと表明。
26日から8月下旬にかけグループ従業員ら約7千人への接種を進めることになった。県によると、他に5件の利用申し込みがあるという。
また、大規模接種会場の23日時点の実績は県央センターが計3851人、東毛ワクチン接種センター(太田市)が計1万6660人に達した。高齢者の接種率は1回目が55・79%、2回目が16・92%という。