専門家「火山岩、雨のピーク過ぎてから土石流」 今後も注意を

静岡県熱海市伊豆山付近で3日午前、大雨の影響で土石流が発生し、多くの住宅が巻き込まれたとみられる。なぜ、土石流が発生したのか。土砂災害に詳しい松四(まつし)雄騎・京都大防災研究所准教授(水文(すいもん)地形学)に尋ねた。
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この周辺の地形は火山岩でできている。雨が48時間で300ミリ以上降っていた。火山岩の地形では、雨のピークが過ぎてから土石流がよく起きる。
火山岩は、地下のマグマが地上に出て冷えて固まっている。急激に冷やされた時にできた割れ目がたくさんある。雨が降っても普段は割れ目から排水して崩れにくい。しかし、雨が大量に降ると排水が追いつかなくなり、深いところまで水がしみこむ。
一定以上しみこむと、水圧がかかり、そこが壊れやすくなる。雨が降ってから時間をおいて起きることもしばしばあり、雨がやんでも安心できない。遅れて起こるものほど深い所に雨水がしみこんで、大きな土砂災害となりかねない。
土石流が発生した所の上に不安定な土砂が残っていると、その土砂が崩れることもあるので、これからも注意が必要だ。今回、土石流が起きた所は、山麓(さんろく)に開発された宅地が並んでいる地域だ。斜面の上の方が急で、そこから来た土石が山麓の緩斜面を一直線に流れやすい状況だった。この周辺には、同じような地形がそこら中にある。今回の雨が地盤を湿らし、次に雨が降ったときに今回より少ない雨で崩れる可能性もあるので注意してほしい。【聞き手・信田真由美】