吉村知事「発想が古い」 兵庫知事の「大阪との県境に壁」発言に

大阪府の吉村洋文知事は5日、兵庫県の井戸敏三知事が4日に行った県知事選の応援演説で、新型コロナウイルス対策として「大阪との県境に壁でも建てられたらいい」と発言したことについて「経済圏で大阪と兵庫はつながっている。コロナ対策も含め、連携を取っていくことが非常に重要だ」と述べた。発言の受け止めを記者団に問われて答えた。
吉村氏は当初、「大阪と兵庫は1日当たり往復で90万人が行き来している。壁は建てられません」と、まじめに回答。記者団から「現実的に無理なのは承知している」と指摘されると「ほんまに無理だと言っているわけではなく、例えだ」と苦笑交じりに返した。
その上で吉村氏は、「そういう発想に立ったとして、対策が実効性あるものにはならない。発想自体が古い」と批判した。「兵庫や大阪が協力しながら、首都圏に対抗できる地区になることを目指すというのが僕の考え方。そういう考え方に立つと、壁をつくる発想にはならないはず」と皮肉を込めた。
井戸氏は4日、兵庫県姫路市内で演説した際、新型コロナ感染者の増加を念頭に「大阪との県境に壁でも建てられたらいい。(前米大統領の)トランプさんみたいに」と発言。「残念ながらそうもいかないので、東京や大阪の動きを注意しながらコロナ対策を進めたい」とも述べた。