27人依然不明、死者7人に=発生から72時間―懸命の捜索・熱海土石流

静岡県熱海市の伊豆山地区で起きた土石流で、同市は6日、新たに3人の死亡が確認されたと発表した。これで土石流による死者は計7人となった。被災者の生存率が急激に下がるとされる「発生から72時間」が経過。依然として27人が安否不明になっており、警察や消防、自衛隊などは約1700人態勢で懸命の捜索を続けた。
市によると、新たに死亡が確認されたのは男性1人、女性2人。また、3日に死亡が確認されていた女性の身元を小磯尚子さん(61)と発表した。
被害を受けた地域には住民基本台帳上、215人が住んでいるとされ、県などが避難者名簿を精査。5日に安否が分からない64人の氏名を公表したところ、所在確認が進むなどして不明者は22人にまで減った。
このほかに「連絡が取れない」などと県警に通報のあった5人を加え、6日午後8時時点で安否不明者は27人となっている。
また、県の調査で、被害を受けた建物は122棟に上り、うち44棟が流失していたことも分かった。別荘として所有する県外居住者も多く、県は住人の安否について、情報提供を呼び掛けた。
警察などは早朝から捜索活動を続けたが、重機が入らない場所もあり、土砂の撤去は難航している。県は二次災害を防ぐため、崩落の恐れがある箇所などについて応急対策を進める。
6日午後7時時点で住民約570人が熱海市内のホテルや小学校に避難を続けた。

◇安否不明者の氏名
静岡県が公表した安否不明者22人の氏名は次の通り。(6日午後7時現在、敬称略)
木村京子▽田中路子▽小川徹▽太田和子▽太田洋子▽坂本玲子▽臼井直子▽古川謙三郎▽古川静子▽西沢友紀▽好川美代子▽石田明▽瀬下陽子▽松本孝広▽松本光代▽太田佐江子▽太田幸義▽草柳笑子▽坂本光正▽坂本紗花▽松本季和▽根來敏江
このほか、県警が6日午後に発表した5人は次の通り。
ヒグチ・トシエ▽ヒグチ・シュンゴ▽トオヤマ・ユウジ▽アマノ・ハジメ▽アマノ・イネコ
安否不明者に関する情報提供は、熱海市災害対策本部0557(86)6443まで。
[時事通信社]