将棋の木村義徳九段が死去 義雄十四世名人の三男「44歳A級」の快挙 弟子の井道女流二段「もう一度お会いしたかった」

将棋の木村義徳九段が6月29日午前8時34分、老衰のため京都市内の介護施設で死去した。享年86歳。日本将棋連盟が6日、発表した。通夜・告別式は親族のみで執り行った。
戦前戦中期の大棋士だった故・木村義雄十四世名人(1905~86年)の三男として東京都で生まれる。早大大学院修士課程修了。大学在学中にアマ名人になり、加藤治郎名誉九段門下として61年に26歳で四段(棋士)昇段を果たした。
64年度に東西対抗勝継戦優勝。79年度には44歳にして順位戦A級昇級を果たして将棋大賞殊勲賞を受賞。91年に引退した。
将棋史の研究家でもあり「持ち駒使用の謎」は名著として名高い。株式市場に精通したことでも知られた。
現役の棋士・女流棋士で唯一の弟子である井道千尋女流二段(33)は「昨日、訃報に触れ、大変驚きました。女流育成会に入る中学3年の頃、通っていた鈴木英春先生(元奨励会三段)の教室の縁で弟子にしていただきました。『将棋を指していない時も将棋のことを考えることが何よりも大切だよ』という師匠の言葉を胸に、女流棋士になることができました。私は高校卒業後に上京して、師匠は関西にお住まいなので何度もお会いできるような師弟関係ではありませんでしたが『困ったらいつでも連絡を下さい』と仰っていただきました。もう一度、お会いしたかったです。謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と追悼の言葉を寄せた。