入院加療中だった小池百合子都知事が6月30日朝、退院したという速報が流れた。当面はテレワークで公務を行うという。ご快癒まで、しっかり養生していただきたく思う。 一報の後、ネット上には病状を気遣う声とともに、冷ややかなコメントも目立った。「お大事に。そのままずっとお休みください」「都はテレワークを奨めていたのに、なぜ知事は今までしなかった?」「われわれは入院もできずに苦しんでいます」(飲食店関係者)など。 小池氏の入院は、都議選告示の直前というタイミングだったこともあり、永田町付近でも病状含め、さまざまな憶測を呼んだ。 いわく、「小池さんはここで都民ファーストを切り捨て、五輪後に自身は国政転身」というものだ。もっと具体的に、「自民党候補が空いた衆院東京9区(練馬区の一部)か、同じ東京15区(江東区)からの出馬が有力」という人や、「無所属で出て、国民民主党の一部と合流して新党結成。当選後に自民党との連立を狙う」という噂まである。 日ごろ、小池氏に批判的な筆者でも「さすがにそれは…」と言いたくなる話だが、小池氏と自民党の二階俊博幹事長の長年の昵懇(じっこん)ぶりも手伝ってか、この噂には「密約説」という尾ひれまで付いていた。 ちなみに、東京9区は公職選挙法違反(寄付行為の禁止)罪で略式起訴されて公民権停止となった菅原一秀元経産相の選挙区、同15区は、IR(統合型リゾート)事業をめぐる汚職事件で逮捕・起訴された秋元司衆院議員の選挙区だ。 「噂」が大きくなる要因の1つは、小池氏が今回の都議選について、今日まで明確なメッセージも発していないことにある。体調不良とはいえ、4年前、鳴り物入りで自ら立ち上げ、特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」にも無言を貫く姿には、やはり不自然さがある。 あの「小池劇場」選挙から4年がたつ。当時、ワイドショーのヒロインだった小池氏は、「都民ファースト」応援のため連日都内各地で街宣し、古巣・自民党の都議団を殲滅(せんめつ)、議席を半減させた。その勢いで国政をもジャックしようとたくらんだのが、前回の衆議院選、2017年の「希望の党」騒動だった。 結局は、自らの失言が発端でもくろみ大ハズレとなった「希望の党」から、小池氏は早々に離れた。ここで小池氏に盛大にハシゴを外された面々の何人かは、いま自民党二階派に収まっている。 筆者が小池都政への批判を始めたきっかけは、前回都議選の前年、16年に持ち上がった築地市場から豊洲市場への移転延期問題だった。共産党都議団が新たなプロパガンダを仕掛けようと持っていた「地下の盛り土」ネタを先取りし、不当な自民党批判に利用したのが小池氏とマスメディアだったのだ。その結果、市場移転は2年も遅れ、少なくとも数百億円の公金が浪費された。
入院加療中だった小池百合子都知事が6月30日朝、退院したという速報が流れた。当面はテレワークで公務を行うという。ご快癒まで、しっかり養生していただきたく思う。
一報の後、ネット上には病状を気遣う声とともに、冷ややかなコメントも目立った。「お大事に。そのままずっとお休みください」「都はテレワークを奨めていたのに、なぜ知事は今までしなかった?」「われわれは入院もできずに苦しんでいます」(飲食店関係者)など。
小池氏の入院は、都議選告示の直前というタイミングだったこともあり、永田町付近でも病状含め、さまざまな憶測を呼んだ。
いわく、「小池さんはここで都民ファーストを切り捨て、五輪後に自身は国政転身」というものだ。もっと具体的に、「自民党候補が空いた衆院東京9区(練馬区の一部)か、同じ東京15区(江東区)からの出馬が有力」という人や、「無所属で出て、国民民主党の一部と合流して新党結成。当選後に自民党との連立を狙う」という噂まである。
日ごろ、小池氏に批判的な筆者でも「さすがにそれは…」と言いたくなる話だが、小池氏と自民党の二階俊博幹事長の長年の昵懇(じっこん)ぶりも手伝ってか、この噂には「密約説」という尾ひれまで付いていた。
ちなみに、東京9区は公職選挙法違反(寄付行為の禁止)罪で略式起訴されて公民権停止となった菅原一秀元経産相の選挙区、同15区は、IR(統合型リゾート)事業をめぐる汚職事件で逮捕・起訴された秋元司衆院議員の選挙区だ。
「噂」が大きくなる要因の1つは、小池氏が今回の都議選について、今日まで明確なメッセージも発していないことにある。体調不良とはいえ、4年前、鳴り物入りで自ら立ち上げ、特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」にも無言を貫く姿には、やはり不自然さがある。
あの「小池劇場」選挙から4年がたつ。当時、ワイドショーのヒロインだった小池氏は、「都民ファースト」応援のため連日都内各地で街宣し、古巣・自民党の都議団を殲滅(せんめつ)、議席を半減させた。その勢いで国政をもジャックしようとたくらんだのが、前回の衆議院選、2017年の「希望の党」騒動だった。
結局は、自らの失言が発端でもくろみ大ハズレとなった「希望の党」から、小池氏は早々に離れた。ここで小池氏に盛大にハシゴを外された面々の何人かは、いま自民党二階派に収まっている。
筆者が小池都政への批判を始めたきっかけは、前回都議選の前年、16年に持ち上がった築地市場から豊洲市場への移転延期問題だった。共産党都議団が新たなプロパガンダを仕掛けようと持っていた「地下の盛り土」ネタを先取りし、不当な自民党批判に利用したのが小池氏とマスメディアだったのだ。その結果、市場移転は2年も遅れ、少なくとも数百億円の公金が浪費された。