京都三大祭りの一つ「時代祭」を運営する平安講社は7日、今年の時代祭行列の巡行を昨年に続いて中止すると発表した。例年時代装束をまとった2千人の行列が歴史絵巻を繰り広げてきたが、参加者、見物人の両方で新型コロナウイルスの感染対策に懸念があると判断した。
平安講社の山田啓二総長は会見で、行列中止について「コロナ収束が見通せず、サポートする人も合わせて5千人が参加する一大行事で安全確保の観点からみると中止せざるを得ないと判断した」と述べた。一方、京都の安寧を祈願する22日の本殿祭や前後の神事は例年通り行うとした。
時代祭は、平安遷都1100年と平安神宮(京都市左京区)の創建を祝って1895(明治28)年に始まった。行列の中止は13回目。2年以上中止となるのは太平洋戦争以来となる。
例年は桓武天皇が長岡京から移った10月22日に行列を行い、明治、室町、平安など約千年間の装束をまとった行列が京都御苑(上京区)から平安神宮まで練り歩く。2019年には約6万1千人(京都府警調べ)の人出があった。
今年の三大祭りは、葵祭の行列「路頭の儀」(5月)と祇園祭の山鉾巡行(7月)も2年連続で中止が決まっている。