川で溺れた児童を救おうとして命を落とした女性教員、小野さつきの殉職百回忌を迎えた7日、宮城県蔵王町の町立宮小学校で追悼式が行われた。教職員や児童ら約240人が出席し、児童は命の大切さや他者に寄り添う気持ちについて学んだ。
町教育委員会によると、同小(当時・宮尋常高等小学校)の訓導(教員)だったさつきは、1922年7月7日、野外写生のため、児童を連れて学校近くの白石川に出かけた。写生後に水遊びをしていた男児3人が溺れ、川に入って2人を救助したが、残る1人とさつきは亡くなった。享年21歳だった。
式典は、さつきの事績を語り継いできた「小野さつき訓導遺徳顕彰会」が主催。遺影のそばには、児童らが作った竹灯籠や七夕が飾られた。絵本専門士の阿部弘子さん(64)が紙芝居「さつきばれ 小野訓導物語」を上演し、さつきの勇気ある行動に児童は静かに耳を傾けた。同小4年生(9)は「さつき先生のことを忘れず、新入生にも語りつぎたい」と話した。