ワクチン接種時に「肝炎検査を強要された」…苦情相次ぎ市が調査へ

大阪市内のクリニックで、新型コロナウイルスワクチンの接種時に「肝炎ウイルスの採血検査を強要された」との苦情が相次ぎ、市が調査することがわかった。市は検査を接種の条件にするのは不適切だとして近くクリニックから事情を聞き、必要なら是正を求める。
市や接種した人によると、個別接種を行う同市天王寺区のクリニックは来院した接種希望者に対し、肝炎検査の同意書に記入させ、拒んだ人にはワクチン接種を断っているという。
市には今月7日以降、約10件の苦情があった。市は「同意を得てワクチン接種と採血を同時に行うことは問題ないが、接種の条件とするのは不適切」とする。
国は各医療機関に、肝臓疾患のある人への接種は慎重に判断するよう求めているが、採血検査を接種の条件とはしていない。厚生労働省も「事実なら、行き過ぎた行為だ」としている。
クリニックの院長は読売新聞の取材に対し、「採血検査を推奨しているが、ワクチン接種の条件にはしていない」としている。
このクリニックは、無料で肝炎検査を実施する市指定の医療機関の一つで、1回の検査につき、約7000円の委託料が市からクリニックに支払われる。