飼い猫の死因上位の腎臓病、東大の治療薬研究に寄付殺到…5日間で7400万円

飼い猫がかかることが多い腎臓病の治療薬を開発している東京大の研究に対し、一般の人からの寄付が殺到している。東大によると16日までの5日間で約6400件、計約7400万円が寄付された。東大の寄付担当者は「史上最速のペース。猫への深い愛情を感じた」と驚いている。
研究を進める宮崎徹教授(免疫学)らは、人の血液中にあるたんぱく質「AIM」が、腎臓に詰まった老廃物を除去する働きを持つことを突き止めた。さらに、2016年には猫で腎臓病が多いのはAIMが機能していないためであることも示した。
腎臓病は飼い猫の死因の上位を占める。宮崎教授は企業と協力して猫の腎臓病を治療する薬の開発を進め、昨春には実際に猫で試す臨床試験の一歩手前までこぎ着けた。ところが、新型コロナウイルスの拡大による経済的な影響で、開発は中断してしまったという。
こうした経緯を紹介した時事通信のインタビュー記事が11日、インターネットに配信されると、東大への問い合わせや寄付が増え始めた。寄付を受け付けている東大基金には「早く研究が再開できるよう祈っています」「猫の幸せの時が少しでも長く続きますように」といったメッセージが寄せられ、飼い猫を腎臓病で亡くしたとみられる人からの寄付もあったという。
東大基金は、研究支援や学生援助などの目的で2004年に設立。ここ数年は年間で1万件前後、5~6億円ほどの寄付があるという。
東大は現在、宮崎教授の研究への寄付専用のページを設定している。アドレスはこちら。