五輪ウィーク突入も“前途多難”のコロナ対策 交通渋滞、南ア選手団感染、スタッフは強制性交の疑いで逮捕

東京五輪の開会式まであと4日に迫ったが、大会会場の内外では混乱が続いている。東京都で新型コロナウイルス緊急事態宣言が発令された中での開幕となるが、関係者が滞在する選手村からも初の陽性選手が出るなど大会のコロナ対策は前途多難だ。国立競技場での閉会式リハーサルでは刑事事件まで発生する事態となっている。

東京や千葉県では19日から大会関係車両の「専用レーン」や「優先レーン」の運用が始まった。普通車が違反した場合、違反点数1点、反則金6000円。首都高速道路の「ロードプライシング」も導入された。午前6時~午後10時は自家用車に1000円上乗せする一方、午前0~4時は全ての車を半額にする。一般道が渋滞しそうだ。
東京五輪・パラリンピック組織委員会は18日、国際オリンピック委員会(IOC)や五輪の関係者を招いた歓迎会を元赤坂の迎賓館で開き、橋本聖子会長やIOCのバッハ会長、菅義偉首相、小池百合子都知事ら約40人が出席した。飲食物は提供されず、席の間隔も取られ、1時間で終了という厳戒モードだったが、周辺には反対する人たちが集まった。
海外選手団の入国は成田、羽田両空港でピークを迎えたが、コロナ検査での陽性確認も相次いだ。18日には東京・晴海の選手村で選手2人と関係者1人が陽性となった。22日の1次リーグ初戦で日本と対戦する南アフリカのサッカー男子選手と関係者だという。
合宿で鹿児島入りしたラグビー7人制男子の南ア選手団の40代男性スタッフの陽性も確認。ロイター通信はニール・パウエル監督だと報じた。
国立競技場では18日、開会式のリハーサルが行われた。夜空にライトアップされた外観は「TOKYO2020」の巨大な装飾で彩られた。
その競技場ではとんでもないことが起きていた。警視庁は強制性交の疑いでウズベキスタン国籍の大学生、ダヴロンベク・ラフマトゥッラエフ容疑者(30)を逮捕した。16日午後9時ごろ、競技場の観覧席や通路で五輪関係のアルバイトの20代日本人女性に乱暴した疑い。同容疑者は場内でプレス向けに食事提供する会社のアルバイトで、2人はこの日が初対面。女性は「観覧席で閉会式のリハーサルを2人で見た後に被害を受けた」と話している。
大半の会場で無観客となる五輪だが、サッカーやバスケットボールの強化試合は有観客で盛り上がった。サッカー日本男子代表主将の吉田麻也(32)は17日、「無観客は残念。五輪をやるにあたって、国民の税金もたくさん使われている。なのに見に行けないのは、いったい誰のための、なんのための五輪なのか」と訴えた。
コロナや政治に振り回される五輪だが、開幕後は選手が主役だ。