塩野義製薬、コロナ治療薬の治験開始 軽症から中等症向け飲み薬

塩野義製薬は26日、新型コロナウイルス治療薬の初期段階の臨床試験(第1相治験)を開始したと発表した。軽症から中等症向けを想定した飲み薬タイプで、同社はインフルエンザ治療薬のように自宅などで服用できる抗ウイルス薬の早期実用化を目指す。
1日1回服用し5日間で飲みきる形を想定。感染後の早い時期に服用し、体内のウイルス量を低下させることで重症化を防ぐ狙いがある。第1相治験は、健康な成人75人に投与する。
軽症や中等症向けの治療薬を巡っては、米企業が開発した点滴薬が今月初めて特例承認されたが、医療機関での使用が中心で重症化リスクのある入院患者向けだ。飲み薬は利便性が高く、米ファイザー社なども開発を急ぐ。塩野義製薬は「(新型コロナは)無症候や軽症でも後に急速に症状が進行することが報告されている。安全かつ簡便に使用いただける治療薬が必要で、社会や医療現場のニーズに応えることが期待される」としている。【横田愛】