庁舎内に家庭用サウナなど大量の私物を持ち込んでいた問題などで30日付で辞職する大阪府池田市の冨田裕樹市長(44)が27日、市役所内で会見を開き、市議会調査特別委員会(百条委)が認定したパワハラについて「全くしていない」などと反論した。
冨田氏のサウナ持ち込み問題を巡っては、百条委が「市長としての資質に著しく欠ける」などとする報告書を今年4月にまとめた。この報告書に対して冨田氏は「旧政治勢力による権力闘争のための演出劇だ」と語った。
百条委が職員に対するアンケートを行ったうえで、大声で叱責するなどの冨田氏によるパワハラ行為を認定したことに関しては「全くしていない。暴言をはいたこともない」と否定。アンケートについても「ずさんな内容で、市長に対する悪いイメージを印象づけようとしたものだ」とした。さらに、冨田氏は百条委設置についても「公正な調査ではなく不当」と訴えた。
一方、庁舎へのサウナを持ち込みやタクシーチケットの不適切使用に関しては「規定や要項がなく盲点だった。真摯(しんし)に反省している」と謝罪した。
そのうえで、自らの辞職に伴う市長選(8月22日告示、29日投開票)に無所属で立候補することを正式に表明。「池田市には課題が山積している。古い政治を打破して政治改革を進めたい」と主張した。
対して、百条委委員長を務めた池田市議会の前田敏議長は「調査報告書は市職員らにヒアリングを実施して事実関係を把握し、議会の承認も得ている。それを真っ向から否定するのは、まったく理解できない行動。反省の色が見られない」と批判した。
冨田氏は平成31年4月の市長選で大阪維新の会の公認候補として初当選。サウナ問題発覚直後の昨年11月に離党した。