「5人以上の会食」兵庫県職員ら92人を厳重注意 自粛要請に反す

兵庫県と同県教委は28日、今年3~4月に多人数で歓送迎会などを開き、県民への会食自粛要請に反したとして職員ら計92人を処分したと発表した。5人以上で開いた計15件の会食が対象で、参加者は最多で12人。地方公務員法に基づく懲戒処分ではなく、書面による厳重注意などとした。
県などが県警を除く全職員約1万8800人に聞き取り調査し、判明した。処分の内訳は知事部局が9件56人で、うち管理職7人が厳重注意、その他は口頭による所属長注意。県立学校が6件36人で校長からの説諭処分とした。
県は2度目の緊急事態宣言が解除された3月1日以降も飲食店に営業時間短縮を要請し、4人以下の会食を呼び掛けていた。県は「県民の信頼を損ねる行為で申し訳ない」としている。【宮本翔平】