静岡県西伊豆町は27日、宇久須の山中でツキノワグマがわなにかかり、山奥に放たれたと発表した。県自然保護課によると、伊豆地域で最後にツキノワグマが確認されたのは昭和初期(1930年前後)、県レッドデータブック(2019年)に「伊豆地域では絶滅」とある。県は「箱根(神奈川県)など隣接地域から山伝いに入り込んだ可能性がある」とみている。
町によると、ツキノワグマは26日午前8時ごろ、民家から約2キロ山に入った林道の近くで見つかった。県が県猟友会に委託して実施するニホンジカ捕獲用のくくりわなにかかっていたという。
連絡を受けた県は午後2時ごろ、麻酔銃で眠らせて、さらに1キロ先の山奥で放した。体長135センチ、体重43キロ、3~5歳の若い雄だった。
県はニホンジカ捕獲用のわなにツキノワグマがかかると、「錯誤捕獲」として麻酔による放獣をしている。21年度は富士地域と合わせて今回が6件目という。【梁川淑広】