大型の台風17号は、22日午前11時現在、長崎県の五島列島近海を、暴風域を伴いながら北上中だ。暴風域を伴って今夜には九州北部に最接近する見込みで、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降っている。台風15号の被害が深刻な千葉県は、前線などの影響で次第に雨が降り、今夜は激しい雨が降ると予想される。
気象庁によると、台風17号は午前11時現在、五島列島の南西190キロ付近を時速30キロで北北東に進んでいる。現在の中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心の南東側200キロ、北西側150キロ以内では暴風が吹いている。
台風の中心は今夜9時ごろにも、対馬市から60キロ南に最接近し、その後は対馬海峡を通過して、あす朝には島根県東部の松江市沖に到達。その後は、次第に温帯低気圧の性質を帯びながら、勢力を維持したまま日本海を北上して、温帯低気圧となって北海道を横断すると予想される。
台風の暴風域に巻き込まれる九州北部や中国地方は、23日明け方にかけて非常に強い風が吹き、激しい雨が続くほか、落雷や竜巻きなどの突風のおそれがある。すでに、長崎県対馬市ではけさ7時23分に、最大瞬間風速27.8メートル、大分県佐伯市では9時15分に最大瞬間風速23.9メートルを観測している。
また、20日の降り始めからの総雨量は、熊本県湯前町で382ミリ、長崎県五島市132.5ミリ、大分県臼杵市111.0ミリを記録している。引き続きあす昼までの24時間に、長崎県と大分県で250ミリ、山口県と熊本県で200ミリ、佐賀県180ミリ、福岡県で120ミリの雨が降ると予想される。
西日本から北日本の広い範囲で、台風本体の発達した雨雲や暖かく湿った空気が流れ込むため、23日にかけて激しい雷雨になる見通しだ。
台風の中心から離れた千葉県でも、22日は午後から次第に雨が降り始め、夜は雷を伴う激しい雨となるおそれがあることから、災害復旧作業には十分注意してほしい。