76年前のソ連の対日参戦が引き金となった終戦後の混乱などで、日本本土に引き揚げられず樺太(現ロシア・サハリン)に残され、後に永住帰国した残留邦人の生活の課題を把握するために北海道が実施した調査で、4割近くが日本語を「全く読めない」と答えたことが10日、分かった。医療の手続きなどが困難との回答も多く、言葉の壁が浮き彫りになった。支援団体は「情報弱者にならないための支援が必要」と訴える。
国や道によると、永住帰国した樺太残留邦人に限った行政の実態調査は初とみられる。支援ニーズを明らかにする目的で道がNPO法人に委託し、道内の残留邦人らを対象に2月に実施した。