ハンセン病患者とされた男性が隔離先の特別法廷で死刑判決を受け、執行された「菊池事件」の再審開始を求め、市民団体が10日、約2万8千筆の署名を熊本地裁に提出した。
国宗直子弁護士は「たくさんの人の思いと共に、再審開始を求めたい。強制隔離政策を問う集大成になる」と強調した。
熊本県合志市の国立療養所菊池恵楓園でガイドを務める渡辺道信さん(63)は「地元でも事件を知らない人は多い。ハンセン病問題や菊池事件のことを広く知ってもらいたい」と話した。
菊池事件で男性は、1952年に村の元職員を殺害した罪に問われた。無罪を主張したが死刑となり、62年に執行された。