記録的大雨 佐賀・武雄で六角川が氾濫 下流の病院が孤立

停滞前線による記録的な大雨から一夜明けた15日午前、大雨特別警報が出た福岡、佐賀、長崎3県を本社ヘリから撮影した。河川氾濫や用水路の水などがあふれ出る「内水氾濫」で広い範囲に浸水被害が広がり、土砂崩れも起きていた。雨は16日以降も九州を中心に激しく降る見込みで、気象庁は警戒を呼びかけている。【比嘉洋】
1級河川の六角川が氾濫した佐賀県武雄市では、川沿いの平野部で住宅地や田、道路などが数キロ四方にわたって水につかっていた。一面に黄土色の濁水が広がる。冠水した一帯では、膝まで水につかった救助隊員がゴムボートなどを使って、あちらこちらに取り残された住民の救助活動を続けていた。農家の納屋とみられる建物からは干し草を梱包(こんぽう)したような白いロールが大量に流れ出ていた。
下流の大町町では、2019年8月の大雨でも周囲が冠水して孤立状態に陥った順天堂病院(同町福母=ふくも)が再び孤立していた。15日午前9時の時点で病棟1階に浸水しており、入院患者113人や敷地内にある老人保健施設の入所者69人らが2階以上に避難している。健康被害はないという。