東京都の文京、新宿、港の3区は16日、東京ドーム(文京区)で住民への新型コロナウイルスワクチン接種を始めた。ドーム側は場所を無償提供し、地域の医科大などが医療従事者を派遣した。官民協力で接種加速化を図る狙い。接種対象者は同3区在住の接種券を持つ人で、12~15歳は保護者の同伴が必要となる。11月18日までに約3万5000人が米ファイザー製を2回接種できる見通しだ。
会場となったのは、グラウンドが見える内野2階コンコース。読売巨人軍のマスコット・ジャビットによる手指消毒、巨人ユニホーム姿のスタッフによって行われるワクチン接種、巨人特製不織布マスクのプレゼントなど、東京ドームならではの工夫が随所に施されている。
初日の会場を視察に訪れた巨人・山口寿一オーナーは、「非常に知名度の高いスタジアム、エンタメの舞台であるので、幅広い世代の方から親しみを持って接していただけるんじゃないかと期待している」と話した。
夏休み期間中ということもあり、会場には保護者同伴の未成年接種者の姿も多く見られた。文京区在住の13歳の男子中学生はヤクルトファンと言うが、「球場という自分が好きな場所で接種できてよかった。全然痛くなくて、楽しかったです」とリラックスした様子だった。
子供の接種を見守った50代の母親は、「野球を見るような高揚感もあり、楽しい気分で、だけどしっかり接種ができるというのは若い人にはアピールできるのでは。ドームで息子が受けられてよかったと思います」と話していた。
時間帯によっては、接種後に選手の練習を見学できる可能性もある。