自民党総裁選への立候補を目指す動きが本格化しつつある。菅内閣の支持率低迷を受け、複数候補による活発な論戦を期待する声が党内で広がっているためだ。
「将来世代にとっても安全で安心な社会を作りたい。総裁選に立候補したい」
高市早苗・前総務相は17日、ニッポン放送のラジオ番組で出馬に意欲を示した。9月に政策集を出版することも明らかにした。高市氏は安倍前首相に近い。ただ、無派閥のため、出馬に必要な推薦人20人の確保が課題となる。
総裁選日程は「9月17日告示、29日投開票」が軸で、今月26日に決まる。菅首相(党総裁)は7月のテレビ番組で、再選出馬の意向を早々と表明した。党執行部はおおむね首相再選支持でまとまっており、対抗馬をけん制する狙いがあった。
しかし、内閣支持率低迷で無投票再選のシナリオは崩れつつある。高市氏以外にも細田派の下村政調会長が出馬を模索しており、推薦人確保のため、派内の議員に接触を始めている。野田聖子幹事長代行も出馬を目指すと明言している。
昨秋の前回総裁選で首相に敗れた岸田文雄・前政調会長と石破茂・元幹事長は態度を明確にしていない。「チャンスがあれば挑戦したい」と繰り返す岸田氏は17日、自らに近い衆院議員と対応を協議した。国民的な人気が高い石破氏はこの日、横浜市長選の応援で街頭に立ち、「国を変えるのは常に地方の人々だ」と訴えた。