95歳「調査もう何年も待てない」 シベリア抑留犠牲追悼の集い

第二次大戦後に日本の元兵士らが旧ソ連全土やモンゴルで労働を強いられた「シベリア抑留」で亡くなった約6万人を追悼する集いが23日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑であった。
ロシア中部ケメロボ州の炭鉱町に4年間抑留された横浜市の新関省二さん(95)があいさつ。2010年に成立した特別措置法は政府に実態調査を求めているが、遺骨収集が進んでいないことを指摘し「抑留体験者は少なくなり、全国で数千人と言われる。調査はもう何年も待てない。コロナ禍で課題が中途半端なままに、時が過ぎることを深く懸念する」と訴えた。
集いは、当事者や遺族らでつくる「シベリア抑留者支援・記録センター」が、ソ連の独裁者スターリンが抑留を指令したとされるこの日に03年から開いている。コロナ禍で規模を縮小し、約100人が参加した。
センターは抑留帰還者の故・村山常雄さんが作った4万6300人の死亡者名簿を同日夜から25日にかけ、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」で読み上げ、一人一人を追悼する。高校生から95歳の帰還者まで約100人が参加する。【青島顕】