方角教えたのに逆方向に歩いていった…「おかしい」と中学生が連絡、認知症の80代保護

静岡市清水区の路上で認知症の高齢女性を保護したとして、静岡県警清水署は23日、静岡市立中学3年生の女子生徒2人に署長感謝状を贈った。登校中に出会った女性の異変を見逃さずに声をかけた2人の行動に、同署では「とても勇気ある行動」としている。
7月16日朝、2人が登校していたところ、ゆっくりとした歩調の高齢女性に「(清水区の)追分はどちらですか」と声をかけられた。2人は問われた地域の方向を教えたが、女性は反対側へ歩いていき、別の通行人に道を聞いていた。
生徒は以前にも同じ女性に声をかけられたことを思い出し、「おかしい」と心配になった。別の生徒も「(女性の)表情が不安そう」と感じたため、2人で女性に声をかけたという。
その後、2人は学校を通じて警察に連絡するなどし、女性は無事に保護された。女性は静岡市内の80歳代で、認知症を患っていたという。
この日の贈呈式では、財津康署長が感謝状を手渡した。署管内では、高齢者の保護事案は多くあるが、中学生が貢献する例は珍しいといい、「これからも優しい気持ちを持って学校生活に励んでください」とたたえた。
生徒は「『人助けができた』と実感できてうれしかった」と笑顔を見せた。別の生徒も「誰に対しても親切な行動ができるようにしたい」と喜んだ。